
この文章を読まれているということは、今まであなたは本当によくやってこられたんだと思います。
育児はもちろん、家事や仕事、園・学校のこと、親戚付き合いなども、1人でがんばってきたのではないでしょうか。
深く話せる相手がいなかったり、ご主人にもなかなか言い出せなかったりして、子育てのことをあまり吐き出せないママはたくさんいます。
ずっと子供が最優先、自分さえ我慢すればなんとかなる、と私もよく思っていました。
小学生になると、友達関係、放課後の過ごし方など、子供だけの世界で親が踏み込めない場面も増え、親の思うようにはならないこと出てきます。
アドバイスしても、小学生になると「わかってる!」と乱暴に返されたり、口答えもするようになってきます。
反抗的な態度だと、子供に入り込むスキがなく、何も言えずにため息だけが残る時もあります。
子育てには正解がないと言われていますが、良いと思ってやったことも否定されたり、何が良いのかわからなくなったり、子育ての限界にぶつかることは多いです。
子供にとって「ママ」も大事ですが、大元になる「あなた自身」は何より大事です。
そこで、ママが少しでも気楽に子供と向き合えるような方法、考え方を取り上げてみました。気を楽にして読んでみてくださいね。
目次
子育てが限界になる理由

まずは、子育てが限界に感じてします原因を見ていきましょう。原因となる状況は、家庭によって様々です。
現状があらかじめ把握できていると、前もって感情をコントロールできたり、実際に準備することで負担が減らせるものもあります。
習い事の送り迎え

小学生になると、習い事をする子供も多くなります。子供自身は楽しそうでも、親は2往復になる送り迎えが大変になりますよね。
時間に合わせて、仕事や下の子の面倒、夕食やお風呂なども調整が必要になり、疲れの原因にもなってきます。
負担を減らす為に、工夫できることもあります。
・なるべく自宅から近い所にする
・買い物を送り迎えの時に済ませて、外出を一度にまとめる
・一緒に習い事をしている友達のママと、送迎を交代でする
・タクシーの送迎サービス(子供の習い事向けなどのサービスを活用)
・自治体のファミリーサポートを活用する
・自宅でできるものや、オンラインレッスンを活用する
せっかくの子供の興味や好奇心、育てていきたいです。
高学年になってくると自分で行けるようにもなりますので、低学年のうちに少しずつ方向転換できたら良いですね。
大変な時は、無理なく活用できるものを使い、少しでも親の負担を減らしつつ、子供の成長を見守ってあげたいですね。
宿題を見る

小学生になれば、宿題があります。今は親が丸付けをしたり、確認をしたりするところが多いですよね。
ところが、夜遅くまでやらなかったり、下の子を寝かしつけようとしたら「本読みする」と言ってきたり、なんで今から!?という時にやろうとします。
宿題は毎日のことなので、ガミガミ言う事も連日になり、ストレスがたまってしまいます。言ったところで宿題はやらないことが多いです。
毎日のことですし、少しでも親のストレスを減らしたいですよね。子供にも、宿題を自分からスムーズにやってもらいたいです。
どうしても宿題に取り掛からない子供には、宿題へのハードルを低くしてみることをおすすめします。
・まずは、机の上をきれいにする(下準備をさせることで、宿題のハードルが下がる)
・単純なものから始めて、宿題に入りやすくする
・親の近くで宿題をさせ、声がけをする
小学校低学年であれば、親が見てくれているだけでも安心します。厳しい言葉や命令するようなことは、やる気をなくすので避けましょう。
終わった後には「よくやったね」とたくさん褒めてあげましょう。それだけでも、やる気スイッチは入ります。
できることなのにやらない時は

成長とともに、身の回りのこともだんだん自分でできるようになってきます。
一度できているのを見ると、親も「これはできる」と認識し、次回からは子供にやらせようとします。
ところが、「できるのにやらない」のが子供なんです。やる気があればやるし、なければやらないんですよね。
そこで、やることを「見える化」することをおすすめします。
我が家では、ホワイトボードに「学校のお便りを出す」「水筒を出す」など、やることをイラストや文字にして見えるところに置いてあります。
見える化しておくと、子供が命令ではなく、主体性を持って行動します。親子共にストレスなく、スムーズに物事を済ませられます。
コルクボードや冷蔵庫、壁など、各家庭で見える所に、書いた紙を貼ってもいいですね。
うちでは、私が「学校から帰ってきたらこれをするんだよ〜」と子供に言いながら、一緒にカードを作りました。
子供は絵を描くのも好きなので、内容はともかく(笑)自分で楽しんで描いていました。宿題を寝る直前までやらない時にも活用しましたよ。
「宿題をやらないで寝る直前に困っている絵」と、「早く済ませた後、楽しく好きなことで遊んでいる絵」を描いたら、自分からやるようになりました。
口答えは成長の証

小さい頃は言うことを聞いていても、大きくなれば口答えもしてきます。乱暴な言葉も使うようになります。
実は、小学生は中間反抗期という時期にあります。
口答えするのは、自分の考えを持っている、成長しているしるしなのです。
へりくつや、あげ足取り、言い訳も多くなってくる時期ですが、論理的思考力と言葉による表現力が付いてきた証拠です。
イラっとすることを言われても「これが反抗期か」と思い、ひとまず深呼吸しましょう。
感情のままに言い合っていたのでは、お互いストレスがたまり、いいことは何もありません。
一番避けたいのは、親がキレて子供の人格を否定することです。
押さえ込まれると子供は何も言えなくなり、自分に対しても否定的になってしまいます。
まずは、子供の考えを聞いてあげましょう。子供の気持ちが落ち着くと、親も落ち着いてきます。
その上で、冷静に親の言いたいことを伝えましょう。
友達とのトラブルの時は

真実がどうなのか知りたいところですが、子供は「自分のされたことは話す」「自分のしたことは話さない」ものです。
片方の言い分なので、善悪を判断するのではなく、まずは話を聞いてあげましょう。子供の気持ちをスッキリさせるのです。
子供同士のケンカは、本人達で解決できるものが大半です。元々、問題を乗り越える力を持っています。
ケンカは、自分の行いや解決策を考える、お互い話し合うなど、子供の成長できる要素がたくさん詰まっています。
子供が悩んでいる姿は切なくなることもありますが、家の中を居心地良くしておくことで、子供を見守りましょう。
「この子なら大丈夫」と、親が信じましょう。それだけでも、親の余分な気疲れは減らすことができます。
どうしても困った時は、学校に相談してみましょう。中間に入ってもらえて、スムーズに解決できることもあります。
親が入ると余計にこじれることがあります。子供は、仲直りしてケロッとしてしまいますが、大人はお互いに残ることが多いです。
子供本人に何か違和感を感じるときは、専門機関に相談することもおすすめします。
わからない時には、近くの小児科に相談すると紹介してくれることも多いです。いずれにしても、ひとりで抱え込まないでくださいね。
長年の育児の疲れがたまる前に

子供が大きくなると、世話を焼くことは減りますが、心配する気持ちはなくなりません。悩みや状況も、年代別に変わります。
きょうだいがいれば、育児の年月も長く感じ、負担も多くなります。
できるだけ普段からこまめに疲れを取り、フラットな状態でいられるように意識していきましょう。
限界になる前に、ママが自分を元気にする

よく言われている、「ママは家族の太陽」は本当です。私もよく言われましたし、子供達を見ていてもそうだなと思います。
以前は、このヘロヘロな状態で、どうやって太陽になればいいの!?と、思っていました。
でも、本当に自分を癒してあげられるのは、本人だけなんです。
子育てに限界を感じた時は、心身共に休みましょう。元気な時こそ、正しい判断ができますし、子供に向かい合えるのです。
スキマ時間でもできますし、習慣にしてしまえば無意識にパワーを取り入れることができますよ。
外に出て体を動かそう

子供の為にも、たまにはママもリフレッシュしましょう。
おすすめなのは、外に出て体を動かすことです。体を動かすと、ストレス発散になります。
運動は、逆に疲れると思われがちですが、適度な疲労感は爽快感や達成感もあり、気分転換になります。
気分も明るくなり、自然を感じながらできれば、リフレッシュ効果も倍増します。
疲れにくい体にもなり、子育て中のママにはいいことがたくさんありますよ。
丁寧にご飯を食べよう

子育て中は子供が優先になり、食事もきちんと取れなかったり、子供の残り物で済ませたりする人も多いのでないでしょうか。
実は、子育てで疲れる原因の一つに、栄養不足も多いです。
栄養不足の体で終始気を張っていれば、夜まで体がもたず、気を抜けばバタンと抜け殻になってしまいます。
頑張っているママこそ、栄養たっぷりのご飯を、丁寧にいただきましょう。
ご飯の時間こそ、ママにとっても子供にとっても、心身の栄養になります。
「ご飯の時間に他の家事をやってしまいたい」と思いがちなら、「家族の為の栄養補給の仕事」としてとらえてみましょう。
睡眠を取ろう

睡眠は、全ての行動の源になります。ただ体を休めるだけではなく、心の休息もしています。
睡眠不足になると、日中体がついていかないだけでなく、正しい判断もできなくなります。
また、睡眠はどんな高価な化粧品よりも、肌にとって大事なものです。
長い子育て人生、体も心もお肌もキレイでいるために、質の良い十分な睡眠を取りましょう。
趣味に没頭してみよう

子育て以外の自分の世界を持ってみましょう。
本を読む、絵を描く、DVDを観る、など身近なところでもできることはあります。
休日に子供を預けられるなら、ショッピングやジム、自然の中に行くこともおすすめです。
自分の好きなことに没頭している時間は、意識が無になり、とてもリフレッシュします。
どうしても子供と離れられないのであれば、一緒に工作に取り組むこともいいですよ。
やってみたら、子供よりも親がはまっていることもあります。作品としてカタチになれば、満足感も得られます。
人に頼る

ママだからこそ、人に頼りましょう。
頼る人が多ければ多いほど、子供にとっても世界が広がり有効です。人にも慣れることができますし、社交性も育まれます。
「母親だし」「なんとかすればなるし」「頼りにくい」「疲れているだけで特に預けるほどの理由がない」など、色々考えはあると思います。
1人で抱えすぎてママが限界になってしまっては、誰も徳をしないどころか、マイナスに作用することもあります。
体調を崩してしまえば、結局誰かにしわ寄せがいきます。確かに子供のお世話は大変で、特に知り合いには言いにくいですよね。
例えば、言いにくい義理の両親であっても「言ってもらえたら実は頼りにされてうれしかった」こともあります。
特に理由はなくても、「気分転換したい」「買い物に行きたい」で預けても良いのです。
誰かに言いたいことを聞いてもらうだけでも、心がスッキリしますよ。
完璧を求めない

家事に育児に仕事に母。大変だし、一刻も早く休みたいと思っても、子供がいる家の中は、逃げ場がありません。
疲れていても休めない時は多いですよね。できない時ほど頑張って考え、どうにかしようとします。
そんな時は、思い切ってありのままを受け入れましょう。できないものは諦める勇気を持ってください。
できた分がパーフェクトです。限界と感じるまでやってきたことが素晴らしいです。
ここまで頑張ってこられた力があるのなら、我が家にいる子供を即戦力に育てましょう。
もう休みたいし家のことは後回しで良いのなら、いっそ子供にまかせてみるのです。
今は、宅配の食事もあります。お風呂もボタン一つで沸かせます。掃除も布団の用意も簡単です。
これらは、小学生にもできます。日頃色々言ってくるのならなおさら、子供に自分のことは自分でやってもらいましょう。
ピンチをチャンスに変える、絶好の機会です。
うちはうち。比べない

子供の成長は、人それぞれです。小学生になると、身体的なことはもちろん、勉強や運動も、好きずきが出てきます。
性格にも、それぞれ個性や役割が出てきます。ひとりひとり違って当たり前なのですが、学校の中では、みんなやることが同じになります。
個性の違う子供たちが同じことをすれば、結果が違って当たり前なのです。読書の好きな子もいれば、手先が器用な子もいます。
我が子のできないことに目を向けて落胆するのはやめましょう。それだけが全てではないのです。
苦手でも必要があれば応援して励まします。その子の得意とすることに目を向け、褒めて伸ばしてあげましょう。
人の言うことを聞き過ぎない

子育てに対して色々言ってくる人は、本当にたくさんいます。真面目なママほど、言われたことをそのまま受け取り、考え込んでしまいます。
特に実両親、義両親の言葉に悩む方は多いです。アドバイスになることもありますが、あまり縛られすぎないように気楽に聞きましょう。
子供について、一番知っているのは親です。
お腹にいた時から身を持って子供の特徴を知っていて、これまでずっと子供をみています。
小さな毎日の歴史があって、今の親子がいるのです。
本気で一緒に考えてくれる人ももちろんいます。その場で見た子供の印象だけで判断し、話してくる人もたくさんいます。
一緒に過ごしていることは当たり前に感じますが、これまでずっと子供を見てきた自分の考えにも自信を持ちましょう。
まとめ
子育てが限界になるには、様々な理由があります。
・習い事の送り迎えが大変
・宿題を見る
・子供が、本当はできることもやらなくなる
・口答えをしてくる
・友達とのトラブル
・長年の育児の疲れがたまる
限界になる前に、まずはママが元気になることを意識してやりましょう。
・外で体を動かしましょう
・丁寧に、ご飯を食べましょう
・睡眠を取りましょう
・趣味に没頭しましょう
・どんどん人に頼りましょう
・完璧にできなくて大丈夫です
・うちはうち。よそはよそ。比べる必要はないんです
・人の言うことを気にしすぎないようにしましょう
子供を信用しましょう。それほど大きな問題ではない時もあります。親が大きく構えることで、子供にも安心感が伝わります。
子供もママも、自分らしくいられるよう、一緒に楽しんでいく工夫をしてみましょう。
ママの頑張りを、キラキラに変えていけたらいいですね。
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