
ファミコン、プレステ、DSと、いろんな世代で大きくブームとなってきたゲーム。今の子に「どんな遊びが好き?」と聞くと、「ゲーム」と答える子も多いのではないでしょうか?
昔とは異なり、子供の「遊び方」も随分と変わってきています。
現代の生活では、習い事をたくさんしていたり、公園が減っていたり、また色んな事件が起こって外は危ないと感じたり。学校から帰るとランドセルを放り投げて、夕暮れまで外で遊ぶ、なんてことはなかなかできません。
ゲームなら、安全に屋内でプレイできますし、子供達も大喜びです。テレビやゲーム機に向かう子供達はとても楽しそうですよね。
その反面、子供が起こす事件にはゲームが深く関わっていると言われたり、長時間やることによって脳へ悪影響を与えると言われたり、ゲームをすることが「悪いことだ」と言わんばかりの意見もあります。
ゲームが子供にとって『良い影響』を与えることも『悪い影響』を与えることもあります。良くなるか悪くなるのかは大人のゲームへの関わり方が大事なんです。
目次
ゲームが与える子どもへの良い影響

ゲームに関する悪い影響というのは、耳をふさいでいても嫌というほど情報が入ってくると思います。
なので、今回は特に良い影響に関してお伝えしていきたいと思います。
ゲームをすると脳が活性化する
ゲームが子どもに与える影響は、日本に限らず世界の多くの国の大学や研究機関でもテーマとして取り上げられているそうです。どの国でも共通してゲームに関する悩みを抱えているということですね。
では、実際にゲームのプレイを通して得られるいい影響というのはどういったものがあるのでしょうか?
創造性のアップ
さまざまなジャンルがあるゲームですが、全体に共通してみられる良い影響というのがあります。それは創造性の向上です。創造性は「発想力」や「想像力」と言い換えることもでき、ゲーム内の謎を解くためには発想の転換なども必要なので、考える力が養われるとも言えますね。
また、ゲームのジャンルや、出ているメーカーによって表現の仕方がたくさんあります。過去の美術作品から、先進的なアートまでたくさんの表現を見ることによって完成も磨かれていきます。
忍耐力のアップ
どんなゲームでも「難易度」というものが存在しています。「つまんないからやーめた」というのは多くても「難しいからやーめた」とポンッと投げ出してしまうことは少ないのではないでしょうか?
そういった風に、複雑なゲーム内の謎を解くという行為を通して、忍耐力を育てるのに良い影響があるとも言われています。
語彙力・記憶力がアップ
特にRPGのジャンルのゲームに多いですが、難しい漢字や英語など、多くの言葉に接し、状況を理解しなければ謎を解くことができないというゲームもあります。このようなゲームをプレイすると語彙力が高まり、また、「このようにすればこうなる」といった論理的思考ができるようになると言われています。
歴史が舞台のゲームなら、その内容を通して歴史への興味を引き出す可能性もありますし、「さっき拾ったこのアイテムをここで使う」といった記憶力のアップにも良いとされています。
判断力・動体視力・注意力がアップ
シューティングゲーム、格闘ゲーム、リズムゲームなどには、正確な判断力をあげる効果があります。これはゲームの中で瞬時に的確な判断をすることが求められるからです。
また、素早い動きについていくために動体視力が上がることも分かっており、脳の集中力を上げる部位が鍛えられるという研究結果もあります。
社会性・コミュニケーション能力のアップ
1人で遊ぶイメージの強いゲームもありますが、複数で対戦や協力プレイなど、実は友だちと一緒に遊ぶ機会が多いという特長があります。ゲームを通じて一緒にプレイする友人と喜びや悲しみなどの感情を共有したり、相手を尊敬したり、互いに譲り合ったりする経験もあるんです。
遊びの中で他人とのコミュニケーションを取れるということは、社会性を育て、人と円滑なコミュニケーションをする力を伸ばします。
また、最近はオンラインで全く知らない人と対戦したり、協力プレイをするなど、コミュニケーションを必要とする場も多いため、人と話すといった能力も上がるといわれています。
楽しんでゲームをすることは脳への刺激を与えてさまざまな能力を発達させるだけでなく、現実とは異なった世界を体験できることから子どもにとって良いストレス発散にもなります。
悪影響が多く見えがちなのですが、これだけのメリットがあると、「テレビゲームを子供にさせる方が良いの?」と思いますよね。では、次に子供にゲームが悪影響にならない大人のポイントを見ていきます。
ゲームが良い影響を与えるために、ゲームとうまく付き合う3つのポイント

ゲームの悪影響を少なくし、子供の役に立つようにするためには、しっかりとしたルール決めや、他の活動とのバランスをとることが重要です。
1. 子供と一緒にプレイするルールを見えるようにする
1日、1週間のゲームに関するスケジュール表を一緒に作ってみましょう。親だけが作ったものよりも、子供自身がアイデアを出して親と一緒に作ったものは、より積極的に進めていこうとしまし、ルールの重要性をしっかりと認識してくれます。
また、ルールを破ってしまった時の罰もしっかり一緒に決めましょう。子供の責任感を伸ばすことにもつながります。
2.ゲーム以外の、他の楽しいことも教えてあげる
ゲームをしすぎているからと言って、「ゲームをしてはだめ!」と頭ごなしに禁止するよりも、「他の楽しみ」を体験させることの方がゲームへの依存を防ぐことができます。公園でキャッチボールをしたり、折り紙などで飛行機や動物を作ったり、そうした身体を使う「楽しさ」を体験する機会を、できる範囲で多く作って、一緒に経験することが大切です。
3. 親子で一緒にゲームをしてみる
時には子供と一緒にゲームを楽しみましょう。子供が夢中になっているものを共に体験することで子供との距離も近くなり、子供とのコミュニケーションやゲームと生活のバランス作りにも良いです。親自身も、普段使っていない脳が、活性化されるという利点もあるかもしれませんね。
さいごに

最近はテレビゲームだけでなく、スマホを使って簡単にゲームができてしまうので、ゲームが身近にある環境になっています。ゲームを無理やりに禁止したり、好き放題やらせてしまうのではなく、子供と一緒にゲームとの上手な付き合い方を見つけるのが大切です。
正しくゲームと付き合えれば、しっかりとメリットを吸収して、子供が色んな事に興味を持つきっかけにもなります。子供の成長には大人が欠かせないものですので、しっかりとサポートしてあげましょう。
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